「百獣の王」と称されるライオンは古来より紋章
や文様に用いられている。
古代エジプトでは人の顔、ライオンの体、鷲の翼
を持つスフィンクスとして神格化された。
日本の狛犬や沖縄のシーサーもインドでライオ
ンを意匠化したものが中国経由で伝わったもの
と考えられる。
キリスト教では、ライオンは聖マルコの象徴であ
る。
聖マルコはヴェネツィアの守護聖人であるため、
サン・マルコ広場
にあるライオンの像を始め、ヴ
ェネツィアのいたるところでライオンの意匠を見
ることができる。
ベネチア映画祭の金獅子賞もそれに由来する。
イングランド王室でも王冠をかぶったライオンが
象徴として用いられているが、これはノルマンデ
ィー公時代から受け継がれており、現在のフラ
ンスのノルマンディー地方でもライオンをあしらっ
た旗が用いられている。
勇猛なことで知られるイングランド王、リチャード
1世は獅子心王とよばれていた。